こんなとき何て言う?間違いやすい接遇用語
言葉づかいシリーズの第3回目は「間違いやすい接遇用語」をお伝えしていきます。 1回目の「言葉を“使う”から“遣う”へ」、2回目の「お客様が受け止めやすい言葉づかい」も参考になさってくださいね。 → 間違いやすい接遇用語
1) 何名様で?
お客様をお迎えするときにこのように伝えていませんか?
文末まできちんと伝えることが自信の表れです。
「何名様でいらっしゃいますか?」や「2名様でしょうか?」が正しい接遇用語です。
2) ご注文のほうはお決まりですか?
「~のほう」は有名なファミコン言葉!
「ほう」は「方角」を示すとき、2つ以上のものを比べるときに使う言葉です。
正しくは「ご注文はお決まりですか?」や「ご注文を伺ってもよろしいですか?」です。
3) お手洗いはあちらになります(なっております)。
「なります」もよく耳にする言葉ですが、「ほう」ほど違和感を感じないかも・・・
漢字では「成ります」と書きます。つまり、変化をともなうときに使う言葉なのです。
「お手洗いはあちらです(あちらでございます)」が正しい接遇用語です。
4) ご注文は以上でよろしかったですか?
「よろしかった」も有名なファミコン言葉!
確認は現在の出来事なので「ご注文は以上でよろしいでしょうか」が正しい表現です。
過去のことを確かめる場面では「よろしかったでしょうか」とつかうこともあります。
5) すぐに店長がいらっしゃいます。
尊敬語と謙譲語を逆につかっている代表的な例!
お客様に対して店長(身内)の行動を伝える場合は、謙譲語をつかいましょう。
「すぐに店長がまいります」や「すぐに店長が伺います」が正しい敬語です。
6) 山田様はおられますか?
こちらも尊敬語と謙譲語のつかい方に問題!
「おられる」は尊敬語ではなく、「おる」という「いる」の謙譲表現です。
正しくは「山田様はいらっしゃいますか?」ですね。
7) お名前と連絡先をいただけますか?
お名前や連絡先はもらうことはできないので、ひと言つけ加えてください。
「お名前を連絡先を教えていただけますか?」が正しい接遇用語です。
今回のテーマの言葉づかいも含めて、接遇の基礎である「接遇の五原則」というものがあります。 1.身だしなみ 「身だしなみは無言のおもてなし」 お客様に快適に過ごしていただくために必要な接遇の基礎スキルのお話ですので、こちらのページも併せてご覧ください。 |
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執筆者:接遇コンサルタント 磯貝和美 |
接遇研修とコンサルティングを通じて、お客さまとスタッフから選ばれるお店づくりのお手伝いをしています。私が持ち続けているのは「スタッフが笑顔で働けるお店を増やしたい」という想いです。人育てなくしてお客さま満足は達成できません。私の役割は接遇のスキルを伝えることだけではなく、接遇力向上に必要な考え方を伝え、お店全体に接遇が浸透する仕組みをつくることです。本気でお店の接遇力向上をお考えのオーナー、幹部を全力でサポートします。磯貝和美のプロフィール 『ブログでは日常のなかで見つけた接遇力向上の秘訣、コンサルティング&研修の具体例などの記事を書いています!』 |