研修会社の種類と選び方

研修会社の種類
 

接遇研修を外部に依頼しようと考えたときにインターネットで研修会社を探されると思いますが、実際に検索してみると数えきれないほどの研修会社が出てくるので『果たして自分たちに合ったところをどう見極めればよいのか、何を基準に探せばよいのか分からない』という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は社内研修講師から独立してフリーになったとき、個人の講師としての活動と並行していくつかの研修会社に登録をし、そこの会社の講師としてお客さまのもとで研修を行っていました。
そして、10年前に会社を設立してからは自社(小規模の研修会社)の講師としてお客さまのもとに伺っています。

ここから3回に渡って、私自身が様々な立場の講師として研修に関わってきた経験をもとに研修会社の選び方についてお話をしていきます。
今回のコラムと併せて、「あなたのお店に合った接遇講師の選び方」「あなたのお店に適した研修は講師派遣型?それとも公開型?」の記事も読んでいただければ、さらに理解が深まると思います。

 

 研修会社の種類

 

研修会社は大きく3つの種類に分けることができます。
まずひとつ目が研修全般を取り扱っている総合的な研修会社です。

特徴としては接遇以外にも、新入社員から管理職までの階層別研修やチームビルディングなどのコミュニケーション系の研修、人事考課や業務改善などの様々な研修を取り扱っており、各研修を専門とする講師が複数人います。
個人もしくは別会社でも活動しながら、これらの研修会社に講師として在籍している方が多いです。

研修企画の窓口は営業担当者で、問い合わせの段階から企画、研修の実施までを同じ担当者が行うことが多いです。

問い合わせをすると業種、職種や研修内容のヒアリングをした後に、在籍している講師の中からあなたのお店の要望に沿った講師を何名かピックアップしてくれるはずです。
それらの講師の経歴やプログラム、費用を確認したうえでもう少し詳しく知りたいということになれば、営業担当者を通して講師に研修の要望を伝えたり、研修内容の相談を行ったりと、話を進めていくことになります。

営業担当者は講師やコンサルタントではないケースが主ですが、長年研修に携わってきた方も多いので安心して相談できると思います。
 

ふたつ目は、接遇・接客マナーの研修を専門に取り扱っている中規模、小規模の研修会社です。

サービスは接遇研修が中心ですが、コミュニケーションや電話応対、クレーム応対など接遇に関連するテーマの研修も併せて提供している会社もあります。
この規模の会社の多くは代表者も現役の講師で、講師の数は代表者を含めて数人~十数人ほど、専任で活動している講師と個人でも活動している登録講師がいます。

お客さまとの研修企画の窓口は営業担当者が行っている会社もありますが、講師自らが行っている会社が大多数だと思います。
講師が窓口になっている会社でも「窓口の講師と研修を担当する講師が別の場合」「研修企画から実施、フォローまでを同じ講師が行う場合」があります。
 

当社はこの小規模研修会社に含まれますので、当社の事例でお話をしてみます。

お客さまとの研修企画は接遇コンサルタントである私が担当して、接遇研修やコンサルティングであればそのまま私が研修を実施し、フォローまでを担当させていただきます。
ご要望を伺うなかで、他のテーマが相応しいと感じた場合は私が信頼しているパートナー講師をご紹介することもあります。
 

最後はフリーランス(個人)として活動している接遇講師です。

研修会社に在籍をしている講師もいれば、個人の活動が中心で講師歴の長いベテランや書籍を出している著名な講師で紹介とリピートのみで活動している方もいます。
この場合は、お客さまとの研修企画、研修実施、フォローまで全てひとりの講師が行います。
 

ここまで、総合的な研修会社・接遇を専門に行っている研修会社・フリーランスで研修を行っている講師と、3つのタイプの研修会社の特徴についてお話をしてきました。
次の項目では、それぞれの研修会社を選ぶ際のポイントについてお話していきます。

 

 研修会社の種類によって異なる特徴とは

 

総合的な研修会社の強みは何といっても対応力だと思います。

大手企業での実績も多数ありますし、講師の数も多く、接遇研修だけではなく階層別や店舗運営など豊富な種類の研修を提供しているので、自分のお店にどのような研修が適しているのか分からないという場合でも、相談をすれば様々な角度から研修を提案してくれると思います。

ただ、営業担当者と講師が別なので多少なりともやり取りの不具合が生じたり、講師との距離感を感じることもあるかもしれません。
この場合は、電話などで研修を担当する“講師と直接話す”ことが可能かどうか確認しておくことをお勧めします。
 

接遇を専門に行っている研修会社は実績、研修の種類、講師の数では総合的な研修会社に劣りますが、接遇に特化したサービス展開なので接遇に関する独自のノウハウを蓄積している会社は多いと思います。
お問い合わせの段階から企画、実施までを講師が行う場合は現場に即した提案力も強みでしょうし、ひとりの講師が担当するのであれば相談内容がそのまま研修に反映される可能性が高いと思います。
 

フリーランスで活動している講師の強みも現場に即した提案力と研修内容への反映が挙げられます。

ただ、活動している方はとても多いのですが、ホームページを持っていなかったり、検索結果の上位に表示されないことが多々あるので、インターネットの検索だけであなたのお店に合った講師を見つけるのは難しいかもしれません。
お知り合いの方に良い講師知りませんか?と聞いてみるのも良いのではないでしょうか。

 

 まとめ

 
研修会社の種類によってそれぞれ違った特徴があることをご理解いただけたでしょうか。
あなたのお店が接遇研修を行う目的やゴールによって研修会社を選ぶ基準も変わります。

どのような研修会社を選ばれる場合でも、研修の前に講師と直接お話をしていただきたいと思います。
遠方の場合など、直接会えないことも多いかと思いますが、その場合は電話でも十分です。

「何を話すのかより、誰が話すのか」

私の経験上、講師との相性が一番重要ではないかと思っています。
どんなに良い研修プログラムだったとしても、あなたが講師と話したときに違和感を感じるのであればお店のスタッフたちも同じように感じるかもしれません。

次のコラム「あなたのお店に合った接遇講師の選び方」では、接遇講師を選ぶポイントについて詳しくお話していますので是非参考にしてください。

 
 

執筆者:接遇コンサルタント 磯貝和美

接遇研修とコンサルティングを通じて、お客さまとスタッフから選ばれるお店づくりのお手伝いをしています。私が持ち続けているのは「スタッフが笑顔で働けるお店を増やしたい」という想いです。人育てなくしてお客さま満足は達成できません。私の役割は接遇のスキルを伝えることだけではなく、接遇力向上に必要な考え方を伝え、お店全体に接遇が浸透する仕組みをつくることです。本気でお店の接遇力向上をお考えのオーナー、幹部を全力でサポートします。
                                            磯貝和美のプロフィール

 
 

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